君が愛した人の魂はね、君のそばにいるよ、いつも。
でも、君が悲しみに暮れている時は見えないし、声も聞えないよね。
それに、君がこっちに来たいと思わせないように気を遣ってるんだ。
もし、その魂を身近に感じてるなら、もっと安心していいんだよ。
君のその感覚は間違いない。
正しい感覚さ。
間違いなくいるんだよ、君のすぐ近くに。
もしかして君は、その魂の身の上を案じているのかい?
それは可笑しい話さ。
人は例外なく悟って死ぬんだよ。
死んだら、こっちに来るんだよ。無限の世界にね。
君が生まれる前にいた、本当の世界だよ。
苦しみや悲しみなんて微塵もないさ。
ただ、君が悲しみに暮れている姿は見てられないよ。
もちろん僕もね。
いいかい、よく聞いてね。
君のそばにいるよ。
そばにいる。
君が呼べば、いつでもね。