私の前に現われた父親の魂に、私は大胆にも、この世界の意味を聞きました。
すると父親は間髪入れずに答えてくれました。
「おめえが思った通りだ。思ったまんまだ」と。
当時の私は、その当時に私が思い浮かべている真理と思しきことを言っているのかと思っていました。
しかし今は、父親の言葉の意味は、そのまんまの真理なのではないかと思うのです。
この世は思った通りの世界。思ったまんまになる世界という真理を、父親はストレートに教えてくれたのだと思います。
当時の私は、まだそこまで理解ができませんでした。
私は次に、どこか神社とかお寺とか、オススメのスポットがあるかどうかを父親に聞きました。
当時の私は、神社やお寺に赴くことが、自分のパワーを開花したり、パワーアップの源だと思っていました。
父親は、
「俺の口からそういうこと言わせんな」
と、少し笑みを含めていいました。
父親の、頑固で職人気質なキャラを、そのままつき通したいといった感じです。
私は父親の言葉を一瞬で理解し、それ以上、聞くのをやめました。
私は父親を気遣い、「お父さん、疲れない?」と聞きました。
すると父親は、「おめえだ」と言います。
「それだけこっちの者と会話できんだ。おめえは大したもんだ」と言うのです。
私は、病室で横たわっている父親の光景を思い出し、「あの肉体はどのくらいなの?」と、あと、どのくらい寿命があるのかを聞きました。
すると父親は、「肉の寿命か? 長くねえべ」と言うのです。
私は父の言う、「肉」という言葉に少しだけ驚きました。そういった表現は、あまり聞き覚えがなかったからです。
父親は、自分の肉体の寿命は、それほど長くないと言います。
父親は、
「この手の話は、人に言っても変なヤツ扱いされるんだ」と言います。
その時、私の脳裏には、親戚の伯母さんの母親の顔が思い浮かびました。
凄く古い話で忘れていたのですが、薄っすらと、伯母さんの母親が、霊能者のような人だったという話を思い出しました。
私の耳にはあまり入りませんでしたが、親戚の中では有名だったようです。その手の人だと……。
その話を父親は引き合いに出して語ってくれました。
「この手の話は、人に言っても変なヤツ扱いされるんだ。当たり前だべ。それを忘れてここ(この世)に来てんだから。でも、おめえらみてえな人がいねえと、みんな辛くて途中で自殺しちまうべ」
「憎まれ役も仕方ねえんだ」
と言うのです。
私は父親の哀愁を感じ、「人生、楽しかった?」と聞きました。
すると父親は、「あんま、面白くなかったな」と、笑顔で言いました。
「また生まれ変わりたい?」と私が聞くと、「もう、たくさんだ」と言いました。
前世について私が触れようとすると、
「先のこと、知りたくねえべ」と父親は言います。
過去世のことは聞くなと言うのです。
どうやら過去世は未来と関係があり、ネタバレになるらしいのです。
父親の真意を汲んで、私はそれ以上、聞くのはやめました。
その他、私がその当時に真理だと思っていたことを父親に話すと、
「おめえ、どこまで知ってんだ? 気持ち悪ぃヤツだな」と言われました。
まるで、小さな子が、大人の事情を詳しく語っている感じなのかなと思いました。
父親は、肉体の苦痛という学びが終了した時点で、お迎えが来て、魂抜けというイベントが発生したとのことでした。
その翌朝、父親が亡くなったという連絡がありました。
でも、私はそのような経緯があったので、大きな悲しみはありませんでした。
それより何より、父の魂との会話の最後に私が「ありがとうね」と言ったら、「いつでも頼れ。助けてやる」と言ってくれたことが、凄く心強かったのです。
父親の火葬が終わり、お骨をお墓へと運ぶ際、私は妹に、最後の父からのメッセージを伝えました。すると妹は、「お父さんらしいね」と言って涙しました。
母親にも後日、タイミングを見て父からのメッセージを伝えました。すると母親は、「私とお父さんしか知らない話だね」と、感慨深い様子でした。
父親の肉体はもう、この世にありませんが、父親の存在は今でも私たちを見守ってくれています。
その証拠はたくさんありました。
でも、答え合わせをするまでもなく、私は父の存在を確信しています。共に生きています。今でも。そしてこれからも、ずっと……。
ここまで読んでくれてありがとうございます。
感謝、感謝です……。
何かの参考になれば、幸いです(笑)!
※ 慈恩保の「天国の話」に、父の魂との会話も載ってます。内容は、この記事とは多少異なります。
その他にも、お迎えの話や天国の様子など、たくさんのエピソートが盛りだくさんです。
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